天地人 直江兼続 ゆかりの地 天神山城址(てんじんざんじょうし)
2008年大河ドラマの主人公直江兼続(幼名与六)の弟,大国実頼(幼名与七)は,岩室温泉地区にある天神山城の最後の城主を勤めました。
大国実頼は永禄5年(1562)樋口兼豊の次男として坂戸城下で生まれ,天正10年(1582)上杉景勝の命で天神山城を治めていた小国家を継ぎました。これは兼続の意向といわれています。知行高9,041石は上杉家中では兄,直江兼続に継ぐ屈指の大身で,天正15年(1587)新発田攻めの戦勝の賀使として京都の聚楽第で秀吉に謁します。その際,景勝の命で大国と改姓しました。慶長3年(1598)秀吉の命による上杉氏の移封に従って,大国氏も会津に移り天神山城は廃城となりました。
大河ドラマの場面を思い出しながら,天神山城を訪ねてみませんか。
天神山城址は,岩室温泉と石瀬の境にある標高234.5mの天神山にある中世の山城です。
南北に走る尾根には,大小7本の空壕が配され,その頂上に本丸があります。武者溜り,瓢箪池,土塁・石塁など,中世の城郭跡がほぼ完全な姿で残っています。
岩室温泉にある丸小山公園から歩きます。登山道で20分,舗装された林道で40分登ると,天神山城址の登り口があります。
そこから10分登ると,越後平野が見渡せる物見台に到着,その先には土塁・石塁や瓢箪池,武者溜りがあり,いにしえの歴史を感じさせてくれます。本丸を目指してさらに10分登ると天神山山頂から岩室温泉を見下ろす景色が待っています。
春,3月の終わりから4月の初めにかけて武者溜りにカタクリの群生が咲きます。ぜひ一度お訪ねいただきたいと思います。
|