この国道403号は加茂に続く主要道路です。左手に護摩堂山、田上温泉を見ながら少し行くと右手にこんもりとした木々が見えて来ます。
何時も館長さん始めスタッフの方々が温かく迎えて下さる楽しみの地です。此方の私のお気に入りは北側の部屋から眺める”銀杏の河”です
今年は残念ながら落ち葉を待たずに銀杏の大木は枝下ろしされてました、然し其の奥に小さな祠の脇に天を突くようにそびえる欅の樹が今年の主役で す。そして此方にお邪魔する楽しみにこの欅に逢う目的も有ります、山本周五郎の時代小説の「樅の木は残った」,伊達騒動の中心人物である伊達藩家老「原田 甲斐」を思い出すからです、とても穏やかでかつ決断力があり、懐が深く、とても魅力ある人間像です。甲斐が最後に廊下から庭に有る「樅」の樹を見つめてつ ぶやくのです”樅の木だけが残った”と私は椿寿荘のこの欅の樹と重なるのです。皆さんも其々の想いで楽しんでおられるのでしょうね、落ち葉を踏みながら庭 に出て満月をめでながらの散策はとても幻想的です。”今年初めての試みですが灯りとライトアップの演出で人気になり金土曜日は静かな夜風情を楽しんで戴い てます、田上からの大勢の温泉お客様が、食事会と共に楽しんでいかれました。”と笑顔ではなされました。12月一杯まだまだ紅葉〜落ち葉〜灯り(ライト アップは11月29日迄の金土曜日)が楽しめます、お勧めの地です。 撮影者
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