「古い家のない町は、 想い出の無い人間と同じである」、、、、、有名な日本画家 東山魁夷先生のお言葉。
(清水園設立総会時(財)北方文化博物館伊藤館長が引用された。)
新発田市は昭和10年の大火、更に何度かの火災に見舞われ貴重な建物の焼失が有りながら今なお城下町に相応しい素晴らしい町並みが残る。 明治、大正、昭和時代の歴史的、文化的な建造物が現存する街並みが非常に珍しい、新発田市こそ新潟大会の会場に相応しいと決定。
社団法人 日本建築家協会関東甲信越支部が「第17回日本建築保存問題新潟大会」が行われた。
「城下町しばたのいまと未来」まちの資産をどういかすか?
「守る」「活かす」「創る」景観まちづくりをテ−マに専門家の目で貴重な建築物を検証し学び未来の活かすシンポジュ−ムが行われた。
建築に関して専門的な知識等な持ち合わせて居ないが古い時代の全ての物への興味は多々持ってる私。
200人を超える建築家、市民、行政、の参加に参加させて頂いた。
3台のバスに分乗して観光ガイドボランテア協会事務局長*涌井氏に依る歴史的背景の知識を持ち自衛隊新発田駐屯地に向かう。
以下感想。
「白壁兵舎」
入り口には戦車が有り国の守りの地で有る施設と実感する、映画「八甲田山」のロケ地でも有る、歩くと木の響きが心地良い 雪の白さに負けず重厚な白さは堂々としてる。
「新発田城、日本百名城」
昔、城の周りはあやめが咲き乱れ市民等は「あやめ城」と呼んだ、旧二の丸隅櫓、表門、三階櫓、辰巳櫓が平成16年に復元した、三階櫓の三匹の鯱鉾 は全国的に珍しい。表門の扉は上下の大きな蝶番で支えられ過去に一度も油を差したことが無く 片手で楽に開ける事が出来る、落雪の為瓦が二重に保護されてる、
石垣の積み方は美観重視してる
「吉原写真館」
とてもモダンな建物、案内の建築家の方は後ろ屋根を指差してる壁面総ガラス張自然光での撮影に拘ってる、急ぎスタジオに入り感動する。此処で撮りたい、撮られたい、撮影にお出でかけに成られた方は至福の時間が得られたでしょうね。
「カトリック教会」
JIA25年賞大賞、受賞された建物にも圧倒されたが、ステンドガラスの代わりに白紙切抜きでやわらかい採光は素晴らしい、照明器具の設置は夜に現場の照度に合わせて取り付けたの拘り。
「宝光寺」
寺町通り、歴代藩主の菩提所、山門の大きさに驚き且つ左右の前柱が内側に反ってる、故意か計算づくか偶然か謎だそうな、 春には素晴らしい「しだれ桜」見られる楽しみあり。
「石泉荘、石崎邸」>国登録有形文化財<
料亭「花菱」明治時代〜新津の石油業「石崎家」大正時代の別邸、庭園の真中に普通河川「新発田川」が流れ>川を中心に造られた庭園は全国的に珍しい*雪景色の中、川の流れを見てても飽きない日暮の庭と云えよう。
「足軽長屋」
近年迄住居者がおられたとは驚き、土間と萱葺き屋根、ツララが下がり被写体としてはお気に入り、然し、落書きはいかんな〜。
「清水園」
清水谷御殿と呼ばれた、草書の「水」を模る池を中心に幾つもの茶室がある、二つ有る門は距離的には近いが見事な演出で奥行きを出している。
書院はお気に入り。床下に忍者の侵入防止対策も万全でした。
「石黒邸」
新発田城三の丸近くに有った物を移築復元した、雨戸を開け差し込む光は時を忘れる
、囲炉裏、畳、等の寸法を測る建築士に光を追いかけてる我の本分を再認識。
各々の詳細は掲載画像と供に御覧戴きたい
2日目のシンポジュウムは残念乍都合が付かなかった、盛況だったとの事残念でした。
関係各位様に厚くお礼申しあげます。
2008.02.17. 撮影者
|