大牧鍾馗まつり
2003.03.02 撮影
鍾馗(しょうき)まつりは、大牧や、近郷の人々が自分の身体の具合の悪い箇所を
紙に書き、その紙で藁(わら)を包み、藁束(わらたば)を持ち寄って鍾馗像に作り込んで貰い出来上がった藁の鍾馗像を人々によって村境までかつぎあげ、神殿に納めるまつりです。
鍾馗信仰は、鍾馗が病を肩代わりしてくれるという信仰と、村境に立って災厄を防ぎとめてくれるという信仰に基づいています。県内では阿賀野川筋だけのもので、昔から人々の暮らしと祈りの姿をうかがえる風俗慣習です --津川町教育委員会--
神殿掲示版に記載より
旧津川町 大牧鍾馗まつり
この祭りは、阿賀野川流域の東蒲原郡内の5集落と、郡内から明治期に伝わったとされる新発田市の1集落に伝承される早春の伝統行事で、2月初めから3月半ばにかけて行われます。
祭り当日の早朝、集落や講中の人々が総出で男性のシンボルを誇張した「ショウキ」と呼ばれる大きなワラ人形を作成し、一年間の五穀豊穣、村内・家内安全、無病息災、災厄退散、子宝を願って集落のはずれに祀られます。
このワラ人形は各集落で大きさや形状が異なりますが、足に履かせる草履や胴を巻く菰編みなどに農閑期のワラ細工技術が凝らされており、ここに伝統技術の結晶を見ることができます。
この祭りの起源は江戸時代後期まで遡ると言われ、伝承を重ねることで変容してはいるものの、各集落での特色を保ちながら今に伝えられています。
牧野地区:2月6日(予定)
平瀬地区:2月11日
大牧地区:3月2日
熊渡地区:3月6日
夏渡戸地区:3月13日(予定)